フランコ・バレージ
冷静ながらも、内に計り知れない情熱をもったジョカトーレ。DFラインを統率しながら後方から味方を鼓舞しクラブ、はてはイタリア史上最高のキャプテンと称される。
身長176cmと体格や身体能力に恵まれている訳ではないが、駆け引きに長けており、間合いの取り方、ストライカーのスピードを殺すなどマークの仕方などが巧みであった。1対1にも強かったが、仲間を指揮して相手のボールの出所を封殺する。そのため、選手の調子で守備力が左右されないことから、彼の所属したチームは非常に安定した守備力を誇り、当時ACミランで提唱されたゾーンプレス・システムの要だった。年を重ねて瞬発力が落ちるべきところが、その衰えをまったく感じさせないプレーを引退まで続けていた。
94年の米W杯決勝では大会中に怪我をし、その怪我をおして舞台に立ったにもかかわらず、大会最強のツートップと言われていたブラジルのベベットとロマーリオを封殺した上に、機を見てオーバーラップをかけてブラジルゴールを狙うなど、戦略眼の優れた選手として、世界中のDFのお手本的存在だった。